はるはる“ジュリー初心者tweets”まとめ保管庫

2020年2月に突然堕ちたジュリー初心者☆Twitter (@haruandwanko)で遊んでいます☆ここはツイートのまとめ保管庫☆https://j-toshokan.hateblo.jp/でブログやってます

村上“ポンタ”秀一「自暴自伝 ポンタの1972→2003」*ジュリーは真っ白なキャンバスなのだ

図書館のなかのジュリー

ビギナーJULIEファンの“はるはる”が、沢田研二様に関する(図書館で借りた)書籍を、
ジュリーに著しく偏った観点で語る読書メモです
(一般的な書評とは異なることをご了承ください)

 

ジュリー度:★★★(5段階)
村上“ポンタ”秀一著「自暴自伝 ポンタの1972→2003」
文藝春秋,2003年,税込1980円

 

 ジュリーのファンになってから70〜80年代初頭の歌番組を見たり、資料を読んだりする機会が増えました。初めて聴く曲、初めて見る歌手、名前は知っているけど姿を初めて見るアーティストや、スターたちのめちゃくちゃ若い頃に触れる機会が得られて楽しい限りです。そしてその時代の“参考書”代わりになりそうなのがこの本「自暴自伝 ポンタの1972→2003」。JAZZ MASTER*1のドラマー・ポンタさんの自伝的著書ですが、キャリアが豊富すぎるため関わった事柄を挙げていったら1970年代以降の日本の音楽の歴史書になっちゃいましたという感じです。脚注が実に丁寧で、資料としても役立ちそう。

 関わりが深かったジュリーのページは結構多くて、JAZZ MASTER加入前のTOKIOの頃*2NHKホールでピンチヒッターで一度叩いてバンドに勧誘されたとか、勝手にしやがれのオケで叩いたとか、その当時オケのレコーディング時にジュリーはいなかったとか、ジュリー初心者には知らないことだらけで「え?え?そうなの?!」と思うことが多かったのでございました。
 私ね、レコーディングでは全部バンドが演奏していると思ってたんですよ。だから勝手にしやがれも当然井上バンドが歌入れと並行してオケを作って、バンドが歌入れを見守って「いいのができたね、よかった、よかった、アハハ」ってみんなでワイワイしたんだろうってファンタジーを描いていたんですよね。……違ったのね…。そうだったのね…。

 

 また、ポンタさんが考えるジュリーの人となりや、レコーディングにおけるカリスマ性は興味深い内容でした。ジュリーについては、カリスマだけど“普段は地味な人”であり柔軟性があって何にでも化けられる。すぐ化けられるように真っ白なキャンバスのような状態を意識的に保っているんじゃないか?という感じで語られていて、なるほどなぁーと思いました。
 ジュリーのパブリックイメージって“ギンギンギラギラ”かと思いますが、では「どんなギラギラなの?」と聞かれたら困りませんか? 私も「良ちゃんが好き」「洋楽をカバーしているロックなジュリーが好き」「ギャル子が好き」「DABADA兄さんが好き」…と全員別人格のように言ってるくらいですから、ジュリーのイメージはひとつだけじゃないんですよね。これはその都度見事に化けているからだし、100%化けるためにはキャンバスは常に真っ白に保っていなきゃ無理なんでしょうね。

 

 なおこの本には、ジュリー本人のことに加えてジュリーファンに対するかなり辛辣な意見(マジで辛辣だから!)も掲載されています。そのひとつとして「チケット問題」が語られていますが、これは初心者の私がおいそれと言及できる問題ではないのでここではあえて触れません。全文をアップしているファンブログもありますので、興味のある方は検索してみてください。尻切れトンボでごめんなさい。

 

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*1:ジュリーのバックバンド。活動期間は1989年-1995年頃

*2:1980年